風土を想う

市場も動き始めました。
八百屋さんも魚屋さんも鼻水を光らせながら仕事してました。拭ってあげたい気持ちでその光を見つめる僕もまた鼻水を光らせる、特に冷え込んだキラキラの盛岡の今朝。
年末に塩に漬けておいた佐助豚のモモを塩抜きして干し始めました。
唐墨も育ってきてる。
味噌は2回目の切り返し。
まだ味噌と呼ぶには若いですが、酒や醤油の香りが少ししてきました。
町の飲食店は、こんなことはしなくてもやっていけるのかもしれません。買えるものをわざわざ作らなくても。
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思い出すのは、子供の頃の実家。
住宅地の中の家でしたが、物置にはいくつか漬け物樽があり、時々おばあちゃんが近所の友達と集まっては、それぞれに作った漬け物を持ち寄り、お茶っこ飲みながら自慢し合うという光景がありました。
あの頃は大差あったようには感じなかったけど、今また味わえるなら僕もあーだこーだ言っていたことだろうと思います。
お客様の実家のお話など聞けば、豆腐作っていた家、味噌を作っていた家、様々あります。そして今になってそんな原体験を持っている人を羨ましく思ったりします。
その家の小屋の味って言うんでしょうか、町の店でもそんなものを持ちたいという思いから、岩手のこの気候を利用して何か作るということもします。
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懐かしいと感じる味って、おばあちゃんの手や小屋に棲む常在菌の所業が関わっているのかも。。などと、鼻をすすりながら考えたりしました。
地元の食材を使う、郷土料理を再構築する以上に、その風土が為せる業というものがあるのでしょう。
欲しがったり飽きられたり、古いとか流行りだとか関係なく、ただそこにいてこちらを見つめている風土というものがあるはずです。
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