小岩井カブと日置桜。

小岩井カブと日置桜
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盛岡の「穀」というパン屋さんで、時々野菜の販売をしている「うたか自然農園」さん。初対面でしたが、気になる野菜を見つけました。
「小岩井カブ」。種つぎ農家の田村さんから種を分けてもらい育てたそうです。
固定種のカブで、明治30年頃フランスから渡った原種が飼料用として小岩井牧場に導入され、小岩井カブになったと言われています。文献も少なく、「当初どういう形だったかは不明な部分が多い」とのこと。
さっそく店に持ち帰り食べてみると、、今まで食べたことのないカブでした。よく「おいしさ」を表現するのに使われる「甘い」とか「ジューシー」という言葉では全く足りません!
火を入れるとほのかにエゴマのような香り、ほっくりとした蒸かし芋のような食感、滋味深さ、言葉にすればキリがありませんが、このような野菜を調理する際に人が介入できることはほとんどないと思いました。手で食べたくなるような感覚です。


食材や料理を口にすると合わせるお酒を考えてしまうのは癖ですが、この小岩井カブと一緒に呑みたいのは日置桜の強力のお燗だなと瞬時に味の記憶が反応しました。
強力もまた原種の酒米です。そして日置桜の強力を使った純米酒は、原種の主張を味わえるお酒です。


日置桜を醸す鳥取の山根酒造場は「醸は農なり」という、蔵が掲げるテーマの通り、かねてより米のポテンシャルが前提にあっての酒造りに取り組んできました。
契約栽培に踏み切り(当初90年代初頭はまだ先駆けで相当な苦労があったようです)農家さんと向き合う中で、様々な発見があったそうです。以下、山根酒造場HPより抜粋
「製造工程で起きると思われていた要因が、実は米に由来するもので、田んぼの土壌によるものだったり、除草剤の影響だったり」
「優れた米だからといってよい酒ができるとは限りませんが、優れた米でなければよい酒はできません。酒は米のポテンシャルを超えられない。」
http://hiokizakura.jp/farm
素晴らしい食材やお酒を前にして、それらを引き合わせることができる役割に、喜びを感じます。
日々感性を養う訓練の必要を感じますが、ある日突然ひとつのカブに感性を開かれることもあります。こんな出会いもまた喜びです。
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